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木原音瀬ファンの方々は既にご存知の9月の新刊ラッシュ。
  『無罪世界』 リブレ出版・ビーボーイノベルズ
  『吸血鬼と愉快な仲間たち 2』 蒼竜社・ホリーノベルズ
  『ergo Vol.1 ~木原音瀬セレクション~』 蒼竜社
この中で異色なのは“一冊丸ごと木原音瀬”と謳った『ergo』ですね。
――「気になるあのシーンを、イラストだけじゃなく漫画で読みたい!」という熱い要望にお応えして(中略)木原ワールドを漫画で堪能できる本ができました。漫画の原作も、ポストカードもカバーイラストも、小説もすべて木原音瀬の作品のみ。今まで刊行されたノベライズを漫画化しました。もちろん漫画は連載。そして小説は新しい物語が始まります。―― (密林くん商品説明より)
BL小説を原作とした漫画や、お楽しみ企画としての漫画化は珍しくもありませんが、一人の作家に絞っての競作となれば驚かれた方も多いはず(音楽だったらトリビュート・アルバム)。
私自身は漫画化よりも≪隔月間の雑誌≫だということにビックリ。
量産タイプの作家に思えない木原さんが、他社の仕事もしつつ隔月で書く?プロなら当然?
そしてこれは出版社側の「稼げる時に稼いどけ」って思惑なのでしょうか?(どうなの、蒼竜社?)いや全く余計なお世話なのですが……。

さて、“一冊丸ごと○○作品(漫画化)”にも驚かなかったのは、BL業界での前例があるから。
それがこれ!
  『山藍紫姫子の世界 PARTⅡ』 白夜書房/イマージュ・ブックスVOL.2(1994.6)
収録作 : 森村麻生「人魚の嘆き」P38/春日聖生「シークレット・ガーデン」P20
/純原ゆうり「血玉髄の夜」P32/七瀬かい「ワンダフルナイト」P20
/山藍紫姫子 ill.小林智美「深い森の虜囚」/舞方ミラ「夢想の符―長恨歌番外篇―」P18
/國居亨「虜」P23/曽根原澄子「山禍」P28 <全ての漫画原作:山藍紫姫子>
PARTⅢまで出版(不定期)されましたが購入したのはⅡのみ(多分…)。
前回に続きA5判のBL本、いや、耽美本というべきなのか。とにかくどこを切っても金太郎♪の如く、既刊広告ページまで全て山藍さん!の本なのです。
さあ、ねっとり濃いわよ~、と覚悟して再読。
……アレ?えろシーン中心の漫画なのに、くどくない(当社比)、どちて?奥付きを見て納得。十年以上前ですよ、この間(特に出戻り後)ワタシがえろえろ色々読み過ぎちゃったのだわ!(愕然)

「人魚~」、「血玉髄~」、「山禍」は人外のものが出て来るホラー掛かった系統のお話。「シークレット~」は『虹の麗人』(去年『イリス』として新装版が出た)の番外編でラブラブ新婚編。「ワンダフルナイト」はお坊ちゃまとリーマンの現代もので耽美ではありません。七瀬さんが描いているのでコミカルな色が強いです。「虜」も現代、高校生のお話。筋立てはひちわゆかさんの「ギルティ」(『チョコレートのように』収録)に近い(物語の構造の一部が似ている。相違点の方が多い)のに醸される雰囲気が全然違います。また、お道具は試験管、お仕置きはプチトマトと聞くとお笑い?と思われるかもしれませんが、これまた『エロとじ』とは全然違いますよーー!!
そして、唯一の小説はやはり山藍ワールド、ゴシック・ロマンと言いたくなるような独特の香気あふれるお話です。あ、この場合の香りはもちろん「血とエロス」です。イラストの小林智美さんもベスト・マッチング!の美しさだし、読後の印象は上等のチョコボンボンを一粒いただいたようでやっぱりいいわ~、と思いました。
ただし、迂闊に“ちょっと味わってしまった”のは失敗だったかも。
私は強欲なオンナなのです、おまけにケーキで好きなのはレディ方が「こってりし過ぎ」と敬遠するようなどっしりしたタイプ。ボンボン一つで満足できる筈が無いじゃあ、あ~りませんか!
「ホール丸ごと持って来ーーいっ!!」


 ◆ 100冊まで残り 69冊


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