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先日J庭でお会いした折に、T先輩が秋月こおさんの「フジミシリーズ」における脇CP萌えについて熱く語られるのを拝聴。だが情けないことに私ときたら「すみません、先輩。私はそんな境地にたどり着かないうちに途中下車しちゃったんですぅ」と泣きを入れたのだった。
やはり長編シリーズの場合、メインCPに萌えを感じられないとお付き合い継続が難しくなる。もちろん脇CPでも構わないのだが、T先輩が推す脇CPは玄人好み過ぎます!ただ、お話は大変面白く、参考になりました。再乗車はとても出来ませんが(汗)。
さて、お話を伺いながら秋月さんの作品で似たような体験をしたなあ、とボンヤリ脳裏に浮かぶものがありました。で、“山”だの“箱”だのを引っ掻き回したのだが発掘に至らず、相変わらずの不確かな話になってしまって申し訳ないのですが……。しかし記憶は多少戻ってきました。かつて私が熱烈脇役萌えしたのは秋月こおさんの「テンペラシリーズ」に間違いないです。

テンペラシリーズとは、『テンペラ風狂伝』、『~流浪伝』、『~青雲伝』、『~地竜伝』、『~飛翔伝』の全5冊(ill.海老原由里/角川ルビー文庫/95.12~98.8発行)からなる画家の卵CPのお話(アンソロジー収録の『テンペラ愚連隊』ほか、有り)。
【物凄く大雑把な物語の説明】
繊細で端正な作風の優等生タイプ・藤野朋哉(受)と、自由奔放な作風の野人タイプ・富樫義昌(攻)。彼らは見た目も作風通りと正反対で、最初こそ反発しあうものの互いの才能を認め合って惹かれ、心身共に結ばれる。しかし何よりも“本物の画家”になりたい二人はぬるい場所で馴れ合うことが出来ずに荒波の向こうを目指し別々の方向に旅立つ。だが、悪戦苦闘、試行錯誤の日々の中で互いをかけがえのない存在と気付く。ようやく二人は“それぞれが独立した芸術家”として寄り添っていく生き方を見つける。
………と、いうようなお話だった、と思います。

お話の中でどっかんどっかんざっぱーーん!!と荒波を受けまくるのは主に藤野です。BLお馴染の「姫君危機一髪」でもサックリやられちゃいますし、時には進んで恋人以外と関係します。そのあたりは芸術家としての相克が関係しているのでフツーの人にはちょっと理解しがたい感もありますが、単なる享楽主義からの行為ではないことを彼の名誉のために付け加えておきます(笑)。
さて、藤野も色々と痛い目に遭うのですが、この作品の“痛キング”はなんと言っても藤野の師匠に当たる日本画家・豊川露舟でしょう。その痛さたるや誰に該当するかとっさに思い浮かばないくらい心身ともに痛い!そしてこのキャラこそ私にとってこの作品を忘れがたいものにしている大きな要因なのです。
<この先、“痛キング”についてネタバレ気味ですのでご注意ください>

一見、余裕ある落ち着いた大人に見える露舟先生は身の内に熱く激しい思いを抱えたキャラです。その激しく一途な思いは先生自身と相手を滅ぼしかねないものでした。そこで先生はある思い切った手段で妄執ともいえるその気持ちを断ち切ろうとします。それは成功したかに見えましたが心の奥底では消し切れないままくすぶり続けます。やがて先生は藤野と出会い、彼の中にかつての思い人を偲ぶことになるのです。
私の乏しいBLライブラリーから、かろうじて(設定は違うのですが)ちょっと似たニュアンスのお話として浮かんだのは『最後から一番目の恋 神経衰弱ぎりぎりの男たち3』(高遠春加/当時。現在は琉加)くらい。更に範囲を広げると『デッド・エンド』(秋里和国)というふっるーい少女まんががかなり近いモチーフを扱っています(こちらもまた激痛作品です)。
しかしこれら二作品が似ているのは心身のうち、主に“心”方面なのです。では痛めつけられた“身”とは?えー、オトメが表現しにくい部分の問題、ということでお許しを願います(…悲鳴)。

どうです、痛いの&ドロドロ好きのお嬢さん方!段々読みたくなってきませんか?(えっ、ダメ?)
しかし先生のお話はあくまでも脇筋、エピソード。本筋は二人の画家(の卵)の成長物語なのよ~(泣)。もお、秋月せんせえのイ・ケ・ズ。こんな設定だけでドンブリ三杯いけそうなキャラを生んでおきながらーー!と地団太を踏んでいたら、せんせえも「MOTTAINAI」と考えられたのか、アンソロジーに『暗夜行』というタイトルで露舟先生が青少年の時代のお話を書いているのです(だよね?チョッピリ不安……)。ここに露舟先生の苦しみの誕生が描かれており、さしものドライアイ女も思わず涙したのでした。
出来れば露舟先生のエピソードをまとめて本にして欲しいくらいです。何しろ『暗夜行』の後になる、日本画家への弟子入り・修行時代もドロドロスキー垂涎のエピソードが満載!らしい事を本編で匂わせているのですから。
いかがですか?私がテンペラシリーズの本編を読みながら露舟先生の妄想で頭がパンパンになったことをご理解いただけたでしょうか。
もちろん今や遠い過去(遠い目線)。
なのに、まざまざと思い出しちゃったじゃないですか!
なのに、発掘も出来ないじゃないですか!
悔しいので“幻の黄金郷”への不確かな地図を描くことにした次第です。
さあ、勇者よ、君も痛キング・露舟先生を読みたくないか!?
読みたい者は「レッツ・ハンティング!!」

* 尚、再度ご注意申し上げますが、この記事は現在も“現物”が発掘出来ていない状態での、管理人のあるつ脳の記憶頼りのシロモノなのです。よって捕獲・読了後に「話が違うやんけ!」とのクレームについては対応いたしかねますことを予めご了解くださいませ。


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