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BL関連話  2007.03.13

ヲタ友の一人より
「『地球へ…』のアニメやるよー」
との情報が入ってきた。えっ?ちょっと待って、何を言ってるのか分からない。
情報を整理すると、かつて劇場版アニメにもなった竹宮惠子のコミック『地球へ…』が今度はTV版として制作・放送されるとのこと。
「なつかしいでしょ?」
はい、確かに懐かしいですが、なぜ今「2007年」というタイミングであの作品が選ばれたのか、企画の意図が分からない。
「知ーらない」
そうですか。で、ちょっと検索かけたら既に公式サイトがオープンしてました。なになに…
「(前略)原作の中で描かれている環境破壊や、コンピューターに依存した管理体制社会は、今や切実さを増し、現実のものとして我々の目の前に存在する。(後略)」
はあ、なるほど。と一旦はうなづいたもののやはり頭のどこからか「何で今さら」という声が聞こえてくる。この企画、お若い方には新鮮なんだろうか?(スタッフの中に同年代と思われる方の名前を発見しちゃうし…)

この作品、最初ソルジャー・ブルーとジョミー(主人公)の間にLOVEが…?なんて邪な気持ちで読み始めたものの見事に裏切られた覚えがある。が、もちろんそういうお話ではない、大馬鹿である。
当時の(腐)女子がついつい竹宮作品に「何か」を期待してしまうのはそれだけ『風と木の詩』(*1)の衝撃が大きかったせいだろう(それだけ、の作家ではないのだが)。

ところで、それ以前から竹宮作品はあれこれ読んでいるのに不思議とキャラ萌えした記憶がない。例外は『変奏曲』(*2)シリーズのエドナンとボブ(当然♂と♂)くらいかと、あるつ脳を引っ繰り返していて自分でも思い掛けないことに気付いてしまった。私が竹宮作品の中で一番コーフンした場面って『ファラオの墓』(*3)のスネフェルとナイルキアのキスシーン(なんと♂×♀)かもしれない…。
なんでなんでーーっ!?確かにナイルキアは健気で可愛い女の子で同性にも好かれるタイプだと思うけど、スネフェルって「あの」三白眼キャラでしょ?スネ男でしょ?マザコンなのに母親との間に壁があって、周囲に認めてもらいたいけどどこか空回りしてて、なんともアイタタな感じがいっそのこと哀しい孤独な若い王。
ハッ!……美味しいじゃねーか!!
主人公のサリオキスが当時の私には全くピンと来ないタイプだったので作品自体を軽く思っていたのね。気分はダークホース発見!だわ。
そういえばスネフェルって二人きりにならないと優しくならなかったんじゃなかった?(女の子相手です)いやん元祖ツンデレ?(繰り返しますが女の子相手です)などと一人ニヤニヤ楽しい妄想にふけっていたら「何か」引っ掛かる。
なんだろ何かしら、もーしもーしどなたですかー?
……おお!思いも掛けないキャラが出て来て自分でもびっくり。新二だ。『真夜中に降る光』(砂原糖子)の金崎新二がダブるのだ。

他人にも自分にも痛い痛い「ヤマイ」だった新二(受)は津久井(攻)と出会って存在を丸ごと包まれる心地良さを知る。芯の部分では素直な新二の精一杯の強がった応答がなんとも可愛いのう、と私は思ったのだがスネフェルにも同様に感じるらしい。そういえばナイルキアって可憐な少女でありながら母性的な懐の深さがあったわい、と思い出した。
針山状態の人間からトゲトゲを1本1本抜くよりも丸ごと包んで一気にトゲを溶かしてしまったほうが確かに手っ取り早い、が誰にでも出来ることではない。これも一つの「割れ鍋に綴じ蓋」なのだろう。

未来の話から古代へ行き現代へと戻ってくるとは「萌え」は時空も駆け巡るらしい(笑)。


*1 『風と木の詩』
一般の少女誌掲載でありながら、同性愛の描写がある(行為を含めて)ということで発表当時読者に衝撃を与えた作品。今の読者が見たら「何がショーゲキ?」とのたまうことでしょうが、30年も前ではこれがいっぱいいっぱいだったのです。
BLとは全く違う世界観なのでチャレンジャー以外にはお薦めしませんが、もしお読みになるなら頭の中をまっさらにして取り組んでください。読了された暁には全く違う地平が見えると思います。

*2 『変奏曲』
二人の天才的音楽家‐ウォルフとエドナン‐を、時代と視点を代えながら描いた作品集。何しろ主要キャラの二人が1950年生まれという設定なので若い読者には時代の雰囲気が掴みづらいかもしれない。
二人を取り巻くキャラでとりわけ若き日のエドナンに深く関わるボブは作者にとっても理想の男性だそうだが、女嫌いと設定するあたりに一抹のMっ気を感じる(笑)。

*3 『ファラオの墓』
仮想の古代エジプトとその周辺の国を舞台にした一大ロマン。
私は知らなかったのだが、当時スネフェルの助命嘆願が起きたとか。そうか、人気キャラだったのね、失礼しました。
今考えると『風木』よりもこちらの方が萌えは詰まっているような気がします。


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