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前回記事に挙げた『別冊コーラス』についてご質問を受けました。
「ぶっちゃけ どーなのよ?」 うん、ごもっとも。

そちらでも断っていますが < あくまでも女性誌の増刊号、BLじゃありません >。
これについて、少し補足します。
先ず、BLコミックの絶対条件は「男性同士の恋愛物語であること(えろ含む)」です(もちろん何事にも例外はある)。当然、読者は熱烈な恋愛物語を望み、えろも期待します。
これに対し『コーラス』はあくまでも“一般向け女性誌”(この言葉に違和感があるものの他に適当な語が見つからず。ご不快になられた方がいらしたらすみません)。最近の「腐女子ブーム」(イヤな言葉だ)を当て込んで、“登場人物が男ばっかり”で「熱い友情」や「恋愛」をテーマにしたものがウケるらしい、といった発想で製作されていても軸足は女性性にあるのです。女性が危機感(或いは嫌悪感)を感じないように慎重に<男子まみれ>すなわち “登場人物を男ばっかり” にして話を進めても、やはりBLとは何かが決定的に違うと感じました。
それが何なのか考えてみたのですが私の鳥頭ではこれ!という決定打が見つかりません。
敢えて言えば欲望の存在が希薄に感じる、ということでしょうか。えろが無いせいだ、と言ってしまえば身も蓋も無いですが、女性誌において男性が(女性を差し置いて)男性に対して肉欲を伴った恋情を露わにすることはやはり抵抗があるのではないか、と推測します。

この『別冊コーラスSpring』については前回の紹介記事で終わらせるつもりでしたが、考え直しました。
雑誌(別冊・増刊)の性格上、実験的な意味合いを含んでいるせいか作品にバラつきがあるので雑誌を総論で語るのは無理がある、また私自身も記録しておかないと“また忘れる”(汗)と考え、掲載作品の内容と一言メモを残すこととします。
尚、備忘録ゆえネタバレも含まれるので以下に折りたたみます。

◆「そして二度目の夏が来る」もんでんあきこ(雑誌表紙はこの作品)
高校野球もの(ほとんどBッテリー)。素質と美貌に恵まれた投手と愚直にさえ思える努力の捕手の友情譚。同い年の二人だが片や甲子園の優勝投手、片や先輩の引退でようやくレギュラー入りと落差がある。強気の陰に弱さを抱えた投手に対し、捕手は地道な努力と熱意で断念しかかった目標に向けて再出発を計らせる。
  ――「勝とうな!」 「うん 勝とう!」――
とにかく“まんがとして上手い”。読ませるし、こういうお話は定番の萌えを提供してくれる。続きがあったら読みたい。

◆「愛と正義に関する一考察」たまきちひろ
大学の同窓生で今はマル暴の刑事とヤクザになった二人。ヤクザの跡取りとして幼少時より周囲から浮いていた男と単純なまでに正義を信奉する男がGF(のちにヤクザの妻)を仲介に知り合い、友情を育む。何とも危うい立場での友情がいつまで続くのか。
  ――「あの子は俺たちの子だ 俺がおまえの代わりになる!」――
ヤクザくんの描写の繊細さにちょこっと萌え。刑事の無自覚さに苦笑。

◆「Suitable」宇野亜由美
スーツおたくの店員と彼が理想とする完璧なルックスのお客。しかしお客は絶望的なセンスの持ち主だった!夏水さんから乙女要素を抜いてコメディ部分を強化したみたいな作品。
  ――「また君に 選んでほしいと思って」――
やっぱスーツものは楽しい!ただの洋服にどうしてこうも萌えるのか?(笑)

◆「マルセルの羽根」柏屋コッコ
羽根を持つゆえに囚われの身の少年。主である伯爵から夜伽を命じられ、羽根さえ無ければと……。
  ――「羽根が無いボクには価値が無いだって? ふざけるな」――
一瞬JUNEを読んでいるのかと勘違いさせられた。あったよね、こういうの。

◆「世界を眠らせ、」石井まゆみ
本社から来たヤリ手上司は高校時代の先輩で片思いの相手、いまだに彼以上に好きになったひとはいない。部活で世話係だった自分の名前さえ覚えていなかった相手に何の望みも抱けないと一線を引こうとするが上司は接近してきて……。
  ――「恋愛対象じゃなくても せめて部下として認めてもらいたい――」――
色々足りないものはあるけど、これはBLです。部活の「お世話係」に萌えっ(逆・及川さん!) 高校時代のエピソードが先ず後輩視点で語られ、先輩視点で引っくり返されるのは定番ながらキュン!とする。

◆「原色宝石図鑑 特別編」藤田律
昔ながらの古い仕立て屋は流行らない――閉店を決意した店主の言葉に常連客は若い部下を客として送り込むと……。わらしべ長者的ハートフル・ストーリー。
――「とびきりきれいなお客をよこしてくれたもんだ 最後の客にふさわしい」――
BL要素はありません。しかしオヤジとか眼鏡(老眼鏡!)とかスーツとか好きな人にはグッとくるSS(8P)。コーラス本誌からのスピンオフらしい。

◆「ハイライフ」北沢バンビ
彼女にフラレた晩、クラブデビューし彼女とも出会った「M」が閉店する。幼馴染(ゲイ)に誘われ出掛けるが、そこは彼女との思い出に満ちていた。
――「いつも俺に助けを求めてたはずの友のウデが意外とゴツかったって事にはじめて気付いた」――
ゲイのお友達二人がいいキャラだった(笑)。

◆「プリンス・オブ・フールズ」桑田乃梨子

◆「ヤバイ奴ら」谷地恵美子

◆「キミトボクロ」常盤涼子
余りにも気が合う級友の首筋に見つけたホクロに思わぬ艶めかしさを感じてしまい戸惑う男子。気の迷いと思いを振り払おうとするが煮詰まってしまい、とうとう彼の首にキスをしてしまう。
  ――「手ーぐらいだったら差しだしてやるよ」――
うがー!中途半端に(話を)仕掛けるなーーっっ!!これがBLで続きがあるならともかく、読み切りでこういう内容はスッゴク消化不良な感じ。それとも一般女子はこれで満足なんでしょうか?

◆「へび苺の缶詰」河内遙
仕事で母が不在の父子の家に嵐の夜訪れた若くてキレイな男。先輩後輩の間柄だった二人は子供が寝静まった夜、昔語りをする。
  ――「そのうち来るよな予感はしてた」――
これはいいです!東京漫画社系?男(後輩)の艶めかしさにドキドキし、妻の心情に哀切を感じ、素直に自分の器を小さいと言う父(先輩)に好感を抱く。強いような淡いような不思議な甘さ。あとを引きます。

◆「乙女の祈り 男の花園」松苗あけみ
高校で再会したかつてのヒーローは186cmの乙女になっていた……。これが本来の自分だと言い主人公に迫りまくる!こんな俺たちに明日はあるのか!?
  ――「俺の人生で唯一の親友だった男はもうこの世にはいないと――」――
懐かしの松苗さんはやはり松苗ワールド全開でした(笑)。

◆「キニナルキ」ただりえこ
彼女が出来た親友の変化に驚き戸惑う高校生のお話。



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