2017.05 «  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  » 2017.07

スポンサー広告  --.--.--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
BL関連話  2008.05.28

「泣きツボ」―――“それ”が作品中に出て来ると脊髄反射的に涙がこみ上げてくる設定や状況を指す。
但しこれは萌え同様各人で差異があり、多くの人が涙する普遍的な感動シーンや泣き所と必ずしも重なるとは限らない。Aさんが号泣してもBさんには何処が泣き所だったのかさっぱり分からないという事態もあるわけだ。ブログ記事などで「泣きました」報告がある場合、誰が読んでも大感動の傑作なのかそれとも泣きツボゆえか否か単に涙モロイだけなのか、注意が必要な所以でもある。
 <この定義は私的な解釈です。捉え方が違う方には申し訳ないですが、このブログ内限定の事
  としてご了解願います> (5/29追記)

ネットに出入りするようになって「あれ?」と思ったことが幾つかある。その一つが「泣きました」報告。
その本読んだけど泣けたっけ?という体験が何度かあり、これは<良かった→感動した→泣きました>という三段論法の褒めテクニックなのかと考えた。グッときてもマジ泣きはしてなかろうと思ったのだ。
ところが段々自信が無くなってきた。
きっかけは鳩村衣杏『ドアをノックするのは誰?』で共同企画を張ったとき。
「ええお話や、グッときたでホンマ」とは思っても一滴の涙も出なかった私と違い、「泣きました」「涙が出た」のオンパレードにびっくり。これは皆さんマジ泣きされたのだとようやく気付いた。ニブ過ぎ、遅すぎである。
これだけ皆さんが泣いたのだから私が泣けないのはオカシイと再読したのだが、やはりグッとはきても涙腺が活発な活動を行なうことはなかった。私の感性は擦り切れたか枯渇してしまったか、泣けない!
他にもそういう作品が幾つかあり、諦めてしまった。私はBL小説では泣けないオンナなのだ。もうそれでいいじゃないか。とはいえそれを言ってしまい自分が感受性ナッシングのカラカラ砂漠女と思われるのも嫌だ。黙っていよう……。
ところが、かわい有美子『透過性恋愛装置』を読んでいたらアラびっくり!途中で涙が溢れてきてマジ泣きに。更に読み進んで涙は止まったが驚きの体験である。楽しい作品だが泣くような話じゃないだろ!?「アタシってちょっと変かなあ」は「ヘン!!」で確定なのか(がっくり)。

まあしかし、そういうことも段々とどうでもよくなって来る。
先日のオフ会では思い切って「BL小説ではマジ泣き出来ません」とカミングアウトしてみた。皆さんに「泣くとは本当に涙が流れるってことですよね?」と確認した後に、である。
返ってきた反応は「ええっ?」という驚きの声であり「泣いた作品は無いの?一本も?」というお尋ねであった。「木原さんの本ではあります。『FLOWER』とか『檻の外』の「なつやすみ」とか」
そして「フムフム。他には?」と納得した反応に勇気づけられて“つい”言ってしまった「『透過性~』でも泣いちゃいました」。これには「えええぇーーーっっ!!?」 あ、やっぱり……。

正確に言うと全く泣かないわけではなく、上記の木原作品の他にも幾つかある。ただ他所ブログさまを拝読して比較してみれば圧倒的に少ない。昔の方がもう少し泣いた機会が多かったような気がするがこれは年齢のせいばかりじゃなく、痛い話や死にネタが横行していたからだと思いたい。
では『透過性~』の場合、何が私の泣きツボだったのか?俺さま乙女・北嶋が可愛くてしょうがない、だけで泣けるものなのか?うーん、他にもサンプルが無いと条件が分からないよー。まあいいや、そのうちそのうち……。
あったーー!!
またも他所さまからの引用リンクで申し訳無いが、アラスカさん宅の5/25付記事で思い出したのだ、この作品で私としては珍しくウルウルし、うっかり泣きそうになったことを。
二作品の泣いた&泣きそうになった箇所を比較してよく分かった。これだ!これなのだ私の泣きツボは。
以下に記すが、私の「泣きツボ/その二」(その一はヒミツ)は条件が多い。
① 受攻はどちらでもよいが傲慢にも見える俺さまタイプがメイン。
② その俺さま、基本的に仕事は出来るが程々のところでやっていて“しゃかりきタイプ”ではない。
③ 俺さま、どう考えても無理!そうな相手にフォーリンラヴ。遅いがこれが初恋(うぷぷ)。
④ いきなり純情ヘタレ路線を暴走しだす。と同時に、報われぬ思いに身悶える。
⑤ 七転八倒した挙句、一旦は諦めて相手への想いを仕事へと変換、昇華すべく “モーレツ仕事
  人間”に変身!当然、憔悴していく。そうしてなお消えぬ恋慕の念……。

①、②はBLではよくある。しかしここまでだけだったらどうでもいい。
“初恋?まあ、可愛い!③”で絞られ、“爆笑&萌えの④”でかなり少なくなる。ここにきて俄然、私的高得点物件となるが、まだ“泣き”はない。そして肝心かなめの⑤で極少物件となる。
ここで苦しむ俺さまは叶わぬ恋にヤケを起こして姿を消したり遊興に耽ったり、はたまた当て馬とどーしたこーした、ではなく“仕事に打ち込む”。正しい!(当社規定) 前向きであるし、建設的だ。更にここでの仕事は単なる労働ではない。想いを昇華する行為であると同時に相手へのラブレターであり、たとえどんなに迂遠な方法だったとしても相手への一助たらんとする意志を感じることが重要なのだ。そこには恋愛面での見返りを求める心は一切無い。敢えて見返りめいたものを挙げるなら、相手が自分に対して抱いている悪い印象を少しでも良くしたいだけなのだ。健気ではないか!!
そうか、キーワードは「健気」なのだ。これで今まで正統派健気キャラの泣ける話に感じていた違和感の正体も分かった。私にとっての健気とは、何にも知りません然とした無知・無垢な人間の“それ”よりも世俗の垢にまみれた俗人の純情!こちらなのだ。ゆえにこちらだと苦もなく泣ける!!(ついでに萌える!ふんがー)。はあー、分かってスッキリ♪

と、ここまでアツく(るしく)語ってきたがもっと簡単に言うなら、「お山の大将が恋に落ちたのを契機にそれまでの上位者の立場から転落、無償の愛を捧げる」。
更に要素だけをピックアップするなら“立場の逆転”と“無償の愛”となる。
ここまで簡略してみると、これは「萌えと涙のタッグ」の一種であることがご理解いただけるかと思う(私的には“仕事で昇華”という絶対条件が略されてしまうのが残念だが)。
これならごく普通の萌えと泣きツボだといえるのに、上記のようにややこしくしないと泣きも出来ないなんて、やっぱり私はヒネくれてるのか(がっくりパートⅡ)。
いやいや、気を取り直して念じます、私的泣きツボ該当作および、“鉄の涙腺”をも過剰勤務させる感動作の登場を。 カマ~ン!いつでも掛かって来い!!




管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。