2017.05 «  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  » 2017.07

スポンサー広告  --.--.--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
いやもう、ものの見事にBL小説が読めていません!(泣) 事情は私事なので割愛……(汗)。
もっぱらサクッと読めるコミックで飢えをしのいでいますが、いい加減、限界にきてると思う。
このままではいけない!
こんな辺境番外ブログにも係わらず訪問くださる方にも申し訳ないし、別件で多大なご迷惑をお掛けしている方もいらっしゃる(Aさん、本当にごめんなさい!)しで何とかしなければと焦る。コミックでは満たせないものがあるしね。
で、フト目に入った或る本を衝動買い。人生二度目のアラブ本です☆ ショック療法?(笑)
そう、記事タイトルの“アラブ”はズバリ直球。別にドバイの五つ星ホテルで執事付きの部屋(というより一軒家だろ!と言いたくなる居住空間)をリザーブしてバカンスを楽しんでるわけじゃないんです。あ、誰もそんなこと思わないか……。

『六本木夜間診療所』がえらく気に入ったものの、その後手を出しあぐねていた檜原まり子さん。
たまにはこういう軽そうなもの(すみません!)もリハビリには丁度いいかもしれない…と購読してみたのが今月のダリア文庫の新刊 『砂漠の従順』です。
どうでもいいことですが、いかに私がアラブと無縁かと言うと、ウチのぱっくん(PC)たら“砂漠”を“捌く”と変換したくらい、です。アラブものについてはそのくらい無知、なのですがその無知な私の偏見に満ちたアラブもののテンプレとは、
<アラブの王族またはオイルダラーの大金持ちの攻が受を見出す―→無力な受は強引に攻の“もの”にされる―→むちゃくちゃ気持ちのいいえろ地獄に沈む―→互いの気持ちは平行線またはすれ違ったまま―→攻の反対勢力などによる“姫君危機一髪”―→攻に助け出される受―→急転直下の展開で心を通わし、メデタシ、メデタシ>
と、まあこんな感じなのですがどこか間違ってますか?
本作では攻は某国の第五王子で、受は日本の外務省官僚(まだ下っ端)。五輪招致の件が絡んで、受は攻に従わざるを得ない、というのが前提にあります。
攻が、昨今のオタクの国際化に相応しい(?)まんがやアニメのオタクで、それらの番組を幼少時より見続けたため日本語がぺらぺらという設定。フィギュアなどネットで入手できるのにわざわざアキバの本店で購入するのはブランドショップの本店で買い物するようなものと力説し、2セットを大人買いするのは当たり前、といった辺りが変わった味付けなのでしょうか。
受は二十数年の人生で女性に興味を持たないままきているが勉強や仕事に夢中で自分の性指向については全く頓着していなかった。無自覚のゲイを匂わす設定ですが、その辺りちょっと書き込みが弱い。
話は攻が趣味と実益を兼ねて来日する<アキバ編>と受が攻の国に赴任する<砂漠編>に分かれていますが一対で一つのストーリーを形成しています。
檜原さんとしては初の「傲慢攻」(「強引」はあった)なのだそうですが、私が苦手なせいか意思の疎通の無い会話は電波くんにしか思えない……(涙)。そんなわけで、攻がただの馬鹿息子でなくやり手の投資家であったり、学生時代に見初めていたりとエピソードも盛り込まれているのに私の気持ちは大きく盛り上がらぬまま、話は終盤の詐欺騒動に……。
えっ?詐欺騒動って何!?お家騒動とかクーデターとかもっと派手な動乱は起こらんのか!?
姫君危機一髪も、読後「あれ?テンプレのはずなのに何も無かった?」と思い返して、「アレがそうか!」とようやく気付くくらいショボイ(笑)。
アラブものとしてはかなりの変化球だったかと考えながら読んでいた、ラストようやく心を通わせたシーンでソレは来た。
「殿下……僭越ですが、来ていただきたく……」

僭越ですが、来ていただきたく……、僭越ですが、来ていただきたく……、僭越ですが、来ていただきたく……、僭越ですが、来ていただきたく……、僭越ですが、来ていただきたく……僭越ですが、来ていただきたく……(ドップラー効果) こんなお誘いは初めて読みました!
すっかり楽しくなった私。
「僭越ですが、しゃぶらせていただきたく……(飴を)」
「僭越ですが、こすらせていただきたく……(マッチを)」
「僭越ですが、しごかせていただきたく……(部下を)」
「僭越ですが、抉っていただきたく……(りんごの芯を)」
「僭越ですが、達かせていただきたく……(目的地に)」
はっ?もういい?くどいですか、すみません。しかしワタシは何だか元気が出てきました!
よおーし、この勢いで典雅せんせいの新刊に進むぞぉーー!!
リハビリ第一弾はまずまずだったようです。


 [ 蛇 足 ]
ドキュメンタリー番組で見た本物のアラブの王子さまにびっくり!(作家もヒントにしていると思われる)
この小説同様、始めた投資が成功して資産をガンガン増やし更に事業を拡大して…とアラビアンというよりアメリカンドリームを地で行く超大富豪(ビジネスの世界では有名人)。
しかし出発は親(こちらも王子)から借りたお金(3万ドル)とプレハブ小屋で、物凄く勤勉に働いた成果だという。生活ぶりは一般人から見ると「ひゃあー、さすが金持ち王族は違う!」と思うが、アラブの王族にあっては超地味なんだとか。
楽しみはスポーツすることだったりベドウィンに混じっての砂漠のキャンプだったり。他にも戒律の厳しい本国で、有能な女性を活用しないのはおかしなこと、と自社には積極的に雇っていたりする(ハレムじゃありません!)。
特に驚いたのが、“持てる者”の勤めとして“嘆願・陳情の宴”(?)みたいなものをたまに開くのだが、そこに集まる大変な数の人の話を一人一人ちゃんと聞くこと!(多い時には翌日の昼まで掛かるそうだ…)
聞くだけじゃないよ!その場で判断して側近にこうしなさいと指示を出す。愚にもつかないことは話を受け流して労わってやる。貧しい者の災難にはポンと恵んでやる(単に金を出すのではなく仕事に必要なものを無償で提供する)。その合い間にケータイでも色々なやり取りをする。気を失わないのか!?
笑ったのが忠義の証(?)を立てにきた軍人。貴方を讃える詩を朗読する、と言ってヘッタくそな詩を延々聞かせるのだ☆これにも笑わず黙って聞き、お前のことは分かったと言ってやる。これは何?就職活動?階級の引き上げを狙ってのアッピール?
言っときますが王子の王位継承権は無きに等しいんですよ?物凄い大金持ちで人徳者として慕われていても軍人が忠義立てするような存在なのか?分からん……。
ひと口に「アラブの王子さま」といっても色々いらっしゃるのだなあ、と感慨を深くした番組でした。
まあ、相当な変り種(いい意味での)のようですがね。




管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。