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先日、 東京国際レズビアンゲイ映画祭 (LGFF) の私的後夜祭として、
『後悔なんてしない』 (『No Regret』2006/South Korea/114min.)を観てきました。

緑豊かな地にある孤児院で育ったスミンは夢をかなえるために大学進学の志を持っている。
ツテもコネも金も無い彼は取り敢えずの生活のためと資金を作るため上京。昼は工場、夜は代行運転のアルバイトとがむしゃらに働きながら学ぶ生活を始める。
ともすれば勉強がおろそかになりそうな苛酷な労働の日々を送るうち、代行運転の客として或る男と出会う。それが昼間勤めている工場も含めた企業の御曹司・ジェミンであることを知り激しく反発するスミン。
自分への情けさえも不愉快だとして工場から去ってしまうが、学も無く寄る辺とて無い身の彼は―――


ええー!?読んでたあらすじやスチールから想像してたのとは違うー!
さわやか~に始まる身分違いメロドラマかと思ってたんですけど、むしろ じょこうあいし?かにこうせん?みたいな暗くてシリアスな展開。ニュースで見たアチラのお国の事情や状況の一端が伺えるけど、このまんまお話が突っ走っていくのは辛すぎるー(涙)と鳥頭は思っちゃいました。
ラブ方面的には、ジェミンお坊ちゃまがスミンに一目惚れしたことはバレバレ(でも初回の時の誘い方はなかなかイイ)で、スミンもそれは意識してる。あ、同類だ、って感じ取っていると思う。
でも生真面目な性分と自分の意地もあいまって頑固に彼を拒否して職を失い、追い詰められていく。
同情はされたくない、施しを受けたくないって事なんでしょうか。

ゲイ向けのホストバーに身を寄せるスミン。が実態は男娼で、店内で馬鹿騒ぎし、気に入った客と“店外デート”をするというもの。その生活にも馴染み売れっ子になった頃、ジェミンが現れる。スミンに謝りたくて捜し回っていたのだという彼をスミンは冷たくあしらい、二度と顔を出さないように言うのだが―――

ここからがビックリの展開です!
このバーの店内での“はじけたおもてなし”に、儒教のお国でコンナコトやアンナコトの光景を写してもいいのかーっ!?と目を皿のように見開きながら驚いちゃいました!(ハアハア)
ここに来てようやくこの映画が“問題作”といわれる訳が分かったとゆーか……。ギリギリでブツは写らない(写さない)けど、ヤッテルコトは丸分かりでっせ!!
追い撃ちを掛けるように、再登場したお坊ちゃま・ジェミンが今度は積極的にスミンに迫るし。
それでようやくHするんですが……初日に観に行った方からのリポートに、

    客と男娼としての初めてのベッドインに軽くジャブをくらう。

   え?
   ○○さん、……○○っすか?


とあり、その時は「?」だったんだけど(映画を観たら)スッゴクよく分かった!!(ネタバラシしたい/笑)
この辺りお客さんはアッチからコッチに引き摺りまわされた挙句、膝カックンされた心境かも。
だけどそのままにはしておきません、さすが韓流は違います!
畳み掛けるように、引導を渡されたはずのお坊ちゃま・ジェミンが強力なストーカーお坊ちゃまへと変身してしてスミンを追いかけまわし出すんです。
アタック!アタック!またアターック!!と木原さんの『LOOP』を思い出させるストーカーぶり。身も世もなく すがって喚いて、果ては店の“個室”を一室一室捜し回って夜の大捜査作戦まで決行。モチロンお店、大メーワク!で、ボコボコにされちゃいます。
事ここに至ってスミンはようやく自分もジェミンに魅かれていることを認め、恋人関係に突入します。
はあー、全く傍迷惑なカップルです。でもお話はここで終わるわけじゃないんですよ!

結ばれた二人は一転、甘い日々を過ごすがそれも長くは続かなかった。
ジェミンには親の決めた婚約者がおり結婚も間近だったのだ。それを知り、深く傷つくスミン。
再び“店”に戻ろうとするスミンに、やはり恋人に騙され傷ついた店の同僚が復讐をそそのかす―――


やーっと、たどりついたラブラブシーンは男子二人が臆面も無くイチャイチャする楽しさをたーっぷり味わせてくれて大満足です!ふんがー(鼻息/いや本当に好かった!!
しかしそれも束の間。ラブラブから急転直下、お坊ちゃまはママから、お遊びもほどほどにして結婚せい!と言われちゃう。まあ、ママったら息子の性指向に気付いてたの?って思うほど二人の仲を知っても慌ててない。母は強し、オモニも例外じゃありません。
ママにガツン!と言われたジェミンは元の気弱な優柔不断お坊ちゃまに戻ってしまい、恋人関係になってからは店も辞めて二人の未来を考え出したスミンとも距離を置いてしまう。
何だよ、あの激烈ストーカーぶりはなんだったんだよ!(怒) 今度はスミンが、やっと手に入れた幸せを諦めたくないと頑張るっつーのに!!
スミンの健気な努力に対し、信じられないダメダメぶりを晒すお坊ちゃまに観客の怒りの矛先が向けだした矢先、ストーリーはさらに予想もしない方向に。
元同僚がそそのかす「復讐」とは何か!?
この先、心の中で「えっ?ええーーっ!?ええぇーーーーー!??」と叫びっ放し。
先ほどのリポートを引用すると

   ラストまでの15分は怒濤に次ぐ怒濤の展開で瞳孔開きっぱなし!
   びっくりしちゃって、口も開けっぱなしだったかもしれません。
   そして衝撃のラストシーン。


ええ、私も瞳孔、口とも開きっ放しだったと思います。
ついでに言うなら観終わった後も同行のチロりんと喋りっ放し!喉が渇くわけだよ。
極端な例え、3本の映画を観たような高揚感と虚脱感を与えてくれるとでも言いましょうか。
差し詰め、
     <格差社会告発ドラマ> 『嗚呼、オカマ峠』
                ↓
     <執着BLストーリー> 『101回目の体当たり』
                ↓
     <どんでん返しサスペンス> 『愛情の報酬』

といったラインナップを観させられた感じ。韓流のTVドラマも映画もまともに観たことがないので新鮮でした。色んな意味で“濃厚”、ともすれば“過剰”なんだなー、と。
編集も独特な感じがしましたが、これは“商業的配慮”をしているから?それともこういう個性なのかしら?これも新鮮でした。(ディレクターズカット版とか無いのかな?)
この作品を撮った監督はゲイであることをカミングアウトしているそうで、オナゴが考えるゲイとは一味違う目線や観点が方々で感じられ、その点も興味深かったです。
何と言っても、“カラダは口ほどに物を云い”(!)ってところなど頭で考えてちゃ分かんないもんね。
ツッコミどころもたくさんあるんだけど、観終わった後も色々と思い出しては考えさせられる作品でした(S広美香さんやO坂みやさんがお好きな方はきっと嵌まると思う)。
そうそう、俳優陣の健闘も讃えたい。保守的なお国柄の地で、まだまだ口さがないことを言われるだろうゲイの役にがっぷり四つに組んで見事に演じていました。
特に主役のスミン役の人は本当に頑張った!(アンナコトやコンナコト) また、身を落としながらも爛れた雰囲気にならないスミンの人となりもよく表現していたと思いました。花丸あげます

観て良かった!!


                      <Special thanks 初日リポート提供 : ハ長調さま>



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