2017.05 «  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  » 2017.07

スポンサー広告  --.--.--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Favorites  2009.01.07

2008年に読んだBL小説のマイベストです(再読本は含まず)。
選定基準は<私の血を滾らせて(or沸かせて)くれた~ほっこり、じんわりさせてくれた>こと、心に残った作品です。 すなわち、たいへん主観的・感覚的な基準ですので、作品の完成度や「オススメ!」とは異なりますことをご理解ください。
ランキングの体裁をとっておりますが、何だかグダグダな感じですね(笑)。 それとも何か共通項があるでしょうか? ではご笑覧ください。

【2008年偏愛BL小説ベスト10】  (2008年以前の発刊のみ年月記載)
 ① 『37℃』 杉原理生
 ② 『デコイ -囮鳥-』、『デコイ -迷鳥-』 英田サキ
 ③ 『交渉人は疑わない』 榎田尤利 …… 【作品賞】
 ④ 『赫蜥蜴の閨』 沙野風結子
 ⑤ 『月も星もない』(07/5)、『月よ笑ってくれ 月も星もない 2』 久我有加
 ⑥ 『薔薇色の人生』 木原音瀬
 ⑦ 『狼王 ~運命のつがい~』 剛しいら
 ⑧ 『明日も愛してる』 安芸まくら
 ⑨ 『美男の達人』 小林典雅
 ⑩ 『きみがいるなら世界の果てでも』 榎田尤利
 <次点> 『蛇恋の禊』 沙野風結子

①、②の順位は、かなり迷いました。 ③、④は割りとスンナリ。 ⑤~⑨、⑩と次点で、それぞれ悩んで順位をつけました。 なので、この範囲での入れ換えは有りだと思います。
以下、それぞれへのコメントです(長~~くなるので畳みます)。
① デビュー単行本で名前のみは認知していた杉原さん。今まで読まなかったオレは馬鹿だった!と激しく後悔させたのがこの作品。そのくらいメチャクチャ好みだった!!(早速既刊にも手を出したとも!)
冷めない熱(想い)を絶妙に表しているタイトル、執着と閉塞感、人間のダメっぷり、美貌の描写とキレイなオヤジぶりに、私の脳内電波オーダーが通ってた!と大喜びしました。 読んでいて、設定より年齢が上じゃないか?と感じたら、元の同人誌ではもう少し年上だったそう。 何で変えちゃったのかな?
雰囲気ピッタリの美しいイラスト(北畠あけ乃さん)も高評価に一役買っていると思います。
② 何と言っても、物語の吸引力が凄かった! 読者が著者に期待する“英田さんらしさ”を満たしつつ新しい作品を書くというのは大変な苦行だと推測するのだが、それに応えて余りある作品になっていると思います。 他の作品でも思ったのですが、話をずるずる引っ張らない潔さにも拍手。 クレバーさも感じます。 ちなみに、私が好きなのは“もう一人の椎葉”安見と、火野のカップルです。 悪い男萌えは無いはずなのに、暗闇に沈んでいくような二人の姿に萌えました。
こちらのイラスト(奈良千春さん)も①同様、作品をよく表現していて素晴らしかった(SHYはGJ!)。
③ ―→ 【作品賞】の項へ
④ 「エロスと暴力」には切り離せない部分があることは分かっているつもりですが、それでも私は暴力描写が苦手です。 単体の暴力には嫌悪しか感じません。 まして暴力で人を支配しようとする人間は大嫌いです。 それがフィクションの世界でも、許せない気持ちに変わりはありません。 なのに、抗争を仕掛けたがる攻の心情にシンクロしてしまい、遣る瀬無い気持ちでいっぱいに。 特に“水遣りのシーン”は何度も甦り、胸が締め付けられました(未だにうるうる)。 えろでも美文でもアクションでもない“日常の行為”を、かくも愛しく切ないものとして書き上げた著者に拍手。 カップルとして好きなのは子蛇ちゃんたちなんですが、このワンシーンに持っていかれた格好です。
⑤ 二冊揃えて読破し、やっぱりこの地味カップルが好きだーと思いました。 どんな職業でも真面目に取り組んでいる人達ってやはり魅力的です。 萌えキャラという点ではリンク作『何でやねん!』のカップルの方が強力なんでしょうが、私のご贔屓はこちらです。 話を仕事と恋愛に絞ってあるのもいい。
⑥ 私はコノハラ信者です。 信者が経典や賛美歌(この場合は作品)を売り上げランキングやヒットチャートにするでしょうか? とんでもないです。 まして取り扱いには慎重になるもの。 ところが本作はそれを忘れて、ゆる~く再読やら摘まみ読みやらする始末。 (こういう表現が問題アリなのは承知で)“普通のBL”として、楽しみました。 いいトシした男たちが「ロンちゃん」「モモ」と呼び合うのも堪らなく萌えです。
(『吸血鬼と愉快な仲間たち 3 Love trouble』も付け加えたいところですが、完結するまで油断は出来ないので控えました)
⑦ こういう“デッカイほら話”(褒め言葉です)をBLで読める楽しさよ。 背後の歴史の流れと上手くリンクさせる手練の業に感歎。 剛せんせい、仕事量と質の維持をどうやって図ってらっしゃるんですか?
⑧ 記憶喪失ものかと思わせて、近年認知されてきた“記憶が短時間しか維持できない”症例をBLで描くとは!(映画や非BL小説などでは既にあるが) びっくりの着想と濃密な内容に驚かされた作品。 プライベートでも記憶について色々と考えさせられていることもあって、とても痛かった。 かつての作風とは全く違うという話も聞いており、ブランクが必ずしも悪いものではないのだと知る。 次回作はあるのか、あるなら今度はどんな作品なのか、非常に楽しみ。
⑨ リンク出来る記事がこれ一つってところが……(汗&涙)。 昨年の中頃はとにかくこれで燃え上がりました。 勢い余って コンナ事 までしたのもいい思い出。 快くリンクしていただいた各ブログさま宅は今もこっそりROMしてます(アリガトウゴザイマシタ)。 ところで、多少は売り上げに貢献出来たんでしょうか? うーん…
⑩ 一作目はするっと読んでしまっていたが、コミカライズされたもの(円陣さんGJ!)を読んで東海林って、もしかして…と。 ルコちゃんシリーズ二作目にしてまんが家シリーズ完結編の本作で、その考えが見事に当たって(?)ボロボロになった東海林に萌えました。 私にとって、完璧な攻さまって魅力的ではないんだな。 恋愛もので描かれる“共依存の関係”はダメか萌えか、諸刃の剣であるとも。

【作品賞】
  『交渉人は疑わない』 榎田尤利
バランスがとにかく良かったです。 一作目はあざとさを感じたのが、二作目となった本作では払拭されていました。 トンチキではない、萌えあるコメディのお手本のような作品ではないでしょうか。 コメディには“ほろりと、或いはしんみり”させるという側面があります。 本作はこの点でも匙加減が上手かった! 脇に配したキャラクターの使い方も唸らされました。 榎田さんという作家は“喪失の痛み”を描くのが本当に上手いと思います。 また、男前受の決定版!と言いたくなる芽吹のカッコ良さにはシビレました。

【企画賞】
  『サミア [新装版]』 須和雪里
書き下ろしが付いたことに何より驚きました。 編集さん、グッジョブです!
またBL小説の執筆をされるのでしょうか? そうである事を熱烈に願います。
(申し訳ありませんが、内容については過去の感傷を引き摺りそうなので割愛させてください)

【萌え萌え賞】
  『きみがいるなら世界の果てでも』 榎田尤利
一昨年の萌えて萌えて真っ白くなるかと思ったくらい萌えた作品(キャラ)には巡り会えず。 まさかの“出来過ぎクン崩壊物語”に送ります。 完璧に思えるような攻がぐちゃぐちゃになったり、ボロボロになるのって本当に楽しい……。クスクス♪

【嵐を呼ぶde賞】
  『胡蝶の誘惑 アーサーズ・ガーディアン 3』 Unit Vanilla 
昨年、この本ほど反応が分かれたものは無かったのではないでしょうか?
年若い友人よりの「こんなものぁ、壁だぁーーーっ!!」(*)報告及び他所さまでの微妙な反応に改めて自分がゲテモノ喰いであることを自覚いたしました。 トンチキとキワモノの合体みたいな作品であることは確かなので読む人間を選ぶ非常に厄介な本であると思います。
(*) 通称「壁本」。 類似の表現として「始球式」(@あねこさん)というのもお見かけしました。 しかし、人は何故ダメダメ本を投げたくなるのでしょうか?これも本能?

【チャレンジャーde賞】
  沙野風結子さん
昨年のラインナップを振り返ってみて、改めて「エロスの求道者」の面目躍如!と称えたい気持ちになりました。 多少の波はあるものの濃厚な作品を連続して送り出したのはとにかく凄いです。


昨年は益々積読が増えた一方、新しい作家さんとの出会いもあり、やっぱりBLが好き、慰められていると感じた一年でした。
また、なかなか新作が出ない作家さんもいらっしゃるなか、剛さんの質量ともの安定性に凄みと有り難さを強く感じました(ランキングには一冊のみのエントリーですが)。

ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます。 日頃、作品自体についての記事が少ないためコメント部分がかなり膨らんでしまい、読みづらかったと思います。 すみませんでした。
今年もたくさんの良作と出会えることを願ってます……!!



 <以下、リストアップしながら選外となった作品です(作品によって迷う時間差あり)>
『SIMPLEX DEADLOCK外伝』 英田サキ / 『愛こそ明日の絶対』 いおかいつき / 『貴公子の求婚』 和泉桂 / 『ウミノツキ』 いつき朔夜 / 『秘書とシュレディンガーの猫』 榎田尤利 / 『罪人は愛を知る』(07/2) 大鳥香弥 / 『カフェラテの純愛』(06/5)、『夜に咲く花』 剛しいら / 『つまさきにくちづけを』 橘紅緒 / 『いとしさを追いかける』(07/3)、『世界が終わるまできみと』(07/9)、『スローリズム』 杉原理生 / 『年下の彼氏』 菱沢九月 / 『夢は廃墟をかけめぐる』(07/10) 渡海奈穂
* 「何故アレが無い?」 様々な理由から敢えて積読にしているケースも。
  されどオススメがありましたら早速確保に走りますので、お教えいただけると有り難いです。



管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。