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「尻一つで十三万石だとぉっ!!」

拙宅への訪問者さんで このセリフに反応しない方がいらっしゃるとしたら、それはきっと間違って訪れた方です。お望みの場所でなくてごめんなさい。どうかご遠慮なくお好きなところへ どうぞ。
「!!!」のアナタ。そう、この“尻”とはアナタが考える通りの意味での“シリ”です。ようこそ。
そして このセリフは或る新刊の帯に堂々と印刷されていました、但し裏表紙側ですが。
その新刊とはコレ  週刊誌に掲載されていたバリバリの劇画作品です。
柳生非情剣SAMON (BUNCH COMICS)






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帯のコピーとして、思い切った“煽り”のセリフを取り上げたはいいが表側には出来なかったのですね。心中お察し申し上げます。

えー、繰り返しますが<劇画>です! そのコンセプトも、想定される読者も、大多数のBL読みとは全く重ならないでしょうし、下手するとヒットするのは「尻一つ」というインパクトの強いセリフだけ!なんてこともありそう。 でもでも、極々一部のホンのわずかな方には面白がってもらえる…かも…しれません……。

<内容紹介>
これについては申し訳ありませんが、密林くんの“商品の説明”または出版社の書籍詳細をご覧ください。
付け加えるなら、主要人物二人の関係について作中ではハッキリ「衆道」とし、「男が男を愛すること」であると言い切っています。

さて、記事の冒頭から“煽り”ばかりを取り上げましたが、私自身が新刊チェックの段階でこの作品を気に留めたのは やはり「衆道」が気になったからです(「尻一つ」は知りませんでした。ホントよ!)。
現在の劇画では どのように描かれるのかどこまで描かれるのか、に興味があったのです。もちろん原作があるのでそちらとの兼ね合いもあるでしょうが(原作小説は未読)。
読後、この点については、“「衆道」言明が限界だったのかな”と思いました。
肝心の二人には濡れ場はおろか、接吻もありません。かろうじて絡んでいない同衾シーンがあるくらいで、なんと唯一の“シーン”は 男女ものなのです!
ですから、「くれぐれもBL的な興味では読まないように」と申し上げておきます。
(あ、皆さんからのツッコミが…… 「そんなものに意味あんのかっ!」「話の土台はどこ…!?」「何を今更。劇画読者向けにはトーゼンよ」 うう、ワシだって残念無念なんじゃっ!/泣)

しかし思わぬ収穫もありました。
本作を読んで私には、ここで描かれている衆道がとても“やおい的な関係”に見えてしまったのです! えっ、衆道ってこういうものだったっけ? いや そもそも“やおい”がよく分かっていない? まあ、それはともかく。
彼らは主従関係にありながら、剣を通して始まった心の交流においては対等なのです。
肉体関係があることも暗示されるのですが、それよりも同志的な精神愛の側面が強く表されているように感じました。それはS門の「(物理的な距離が)離れたからといって私の気持ちが変わることはない」というセリフによく表れていると思います。
これは期せずして、JUNE・やおいへの劇画的手法からのアプローチとなっている!?
たぶん作者側にはそんな意識は欠片も無かったでしょう。むしろメインの男性読者に抵抗無く読んでもらうための手段だったのだと理解できるのですが、ちょっと懐かしいテイストを感じてしまいました(ラストの寂寥感に結構ジーン…)。
BLから入った人なら どう感じるのかな? 或いは、JUNE時代には違和感を感じBLになって良かった、という人は? 少々興味のあるところです。

ところであらすじでも内容紹介でもメインはカップルの二人のようですが、読んでみるとそれ以外の要素も強いんです。元々原作はYギュウ一族を書いたものなので当然といえば当然ですが、有名なYギュウ・ジュウベエは最後まで登場しますし、何と言ってもパパ・ムネノリが強烈です!(例のセリフも彼)
究極の“踏み台オヤジ”、いえ“踏んだり蹴ったりオヤジ”ムネノリくんの大芝居にも注目です。



K「……って感じで今回のレポートは どうでしょう?」
A「却下!」
K「ええっ、そんなあ~」
A「いつも言ってるだろう?自分の感覚だけを論拠にするなと。 進歩してないじゃないか!」
K「うっ…!」
A「しかもこの作品はトンチキじゃないだろう?」
K「ギクッ!」
A「劇画はBLや少女まんがなどと文法が違うし、セリフのインパクトが強過ぎて錯覚させるけど、それはあくまでも比較しての話だ。劇画や一部の少年マンガじゃこの程度は驚くに値しないぞ」
K「本当ですかぁ……」
A「不勉強にも程がある。やり直し! 他の題材を選びなさい。『桃色王子』あたり どうかね?」
K「はあ、そうですねえ…」
A「なんだね、その 気の無い返事は」
K「いえ、そんな」
A「そもそも今回のレポートは君が『尻一つ!』と叫びたかっただけじゃないのかね?」
K「あ、バレちゃいました?てへっ♪」
A「そんなことの為に余計な手間を掛けさせるんじゃなーいっっ!!」
K「でも、それだけじゃないんですよー!各章毎にフォーカスされるキャラに男のドラマがあるんですよー!ねえ、聞いてくださいったらぁ、かいちょお~」
バタン!
K「……くすん、ケチ 」



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