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Favorites  2010.01.25

2009年に読んだBLコミックの中から、自分が好きだ!面白いと感じた作品、マイベストです(再読は含まず)。
小説編ではまさしく偏愛の3作品をベストに、作品の面白さを強く感じたものは作品賞としましたが、コミック編では渾然一体となり胸を張ってマイベストと言える内容となりました。
それだけに私の趣味に走った主観で選んでいることを申し添えておきます(BL作品で客観的評価が出来る人は何処に…)。


【2009年偏愛BLコミックベスト10】 (同率作品作者名五十音順)
 ① 『猿喰山疑獄事件』 遙々アルク …… 【グランプリ】 
 ② 『青い芝生と甘い水』 有間しのぶ
    『子連れオオカミ』 井上佐藤
    『千夜一夜 ― しとねのひめごと』 岡田屋鉄蔵
    『世界の中心で愛なんか叫べねーよ』 語シスコ
    『惑溺趣味』 、『坂の上の魔法使い』 明治カナ子
    『王子と小鳥』 、『丸角屋の花嫁』 山中ヒコ
 ⑧ 『僕を知るあなたの話』 鈴木ツタ
    『ドント・クライ・マイ・ベイビー』 西田東
    『愛くらいちゃんと』、『AMETORA -雨寅-』 依田沙江美

何だ、この飛び飛びの数字は?とお思いでしょう(わしだって思っとる!/涙)。
無理やり順番をつけることも出来るけど、かえって何かが違ってしまう気がしてこのような表記にいたしました。 苦肉の策と思し召しください(二作品を一括りにしていることも/汗)。

<各作品について一言>
『猿喰山~』 私にとって問答無用のグランプリ。 心がヒリヒリするような危うい感情と寓話的な作品世界はアルクさんの得意とするところ。 本作では更に、丸々1冊使っての見事なドラマを堪能した(連載開始時にプロットは決まっており説明不足な部分を書き下ろしで補ったと思われる)。 短編もいいんですが、長編でもこれだけの力量を発揮されるので出版各社に宜しく…と申し上げたい(完全に余計なお世話/汗)。
特Aオススメ!

『青い芝生~』 『灼熱アバンチュール』で一部に熱狂的なBLファンを獲得した有間さんの“4コマ形式を使ったストーリーまんが”。 前作から一転、るんるんの青春ものかと思いきや!青年たちの純な青さ、ときめき、焦れる想いなどと共に、オヤジの鬱屈した想いやズルさ、残っている純情に思いがけずヤられた。 一冊通して読むと奥が深いよー!

『子連れオオカミ』 前作『エンドルフィンマシーン』もどこか奇妙な味があってそこが好きだったが、表題作は幼児萌え、子連れやもめ萌えでハアハアしまくった。 独特の幼児語や、駄々を捏ねだすと手が着けられないところなども大ウケ! もっとこの子たちが見たーい!と悶えていたらサッサと成長して次世代編も展開され、あとを引く作品となった(次世代編は雑誌掲載中)。 他の収録作は相変わらず浮世から少しずれたキャラが登場してて、ヘンさ(と、えろさ)が楽しい1冊。

『千夜一夜』 うぉー、重い! 人生と愛とがっぷり四つに組んだ作品。 悲惨な状況から再生し新たな幸せを得ていく様が真摯に描かれていて魂を持ってかれた(返してー。と、奪い返す)。 絵柄とかゲイゲイしさに苦手と感じる方もいるだろうが、こういう作品も許容するBLってすげえなあ、と思わされる作品。 読め。

『世界の中心~』 語シスコ 天才! 特異な作風のように思われるカタリン作品だが、話の読ませ方としてはオーソドックス、むしろオールドタイプではないか? 作品を特異なものにしているのはあくまでも彼女の作家としての個性に他ならないと思う。

『惑溺趣味』 このぼんやりと暗くて湿ってて乾いてて浮いてるような重たいような明治ワールドが大好きだーーっ!! 人の持つ温かな想いとひんやりする感情、異世界と現実など相反する要素が複雑に絡まりあうお話がたっぷり詰まった短編集(『惑溺』)。 そちらも物凄くいいが、連載途中の『坂の上の魔法使い』も背後に見え隠れする設定が気になってとても面白い。 こちらはどっぷりファンタジーで、意識して絵柄を変えていることからも作者が意欲的に取り組んでいることが分かる。 線描がMろぼしDいじろう的というかT-べYんそん的というか。 これが雰囲気を独特なものにしていて読者を物語世界へ引き込む要素の一つとなっている。 綺麗キレイに描くだけではない、こうした作画表現への取り組みについても評価したい。

『王子~』、『花嫁』 それぞれアラブもの、花嫁ものというBL界のテンプレジャンル。 なのにヒネクレ者にも大変面白く読めた!グッと来た!!(涙) ヒコさんのキャラは饒舌ではないけど本当に胸に染みることを言う。 堪らん! そしてアラブも時代物も、ちゃんとそれっぽい(これが意外に難しい)。 『花嫁』に収録の『新しい武器』も意外な切り取り方で読ませるリーマンもの。 今後に益々期待。

『僕を知る~』 頭に花が咲いてるポヨヨン美形攻に、驚愕の薄汚れオヤジヤクザ受! オレも大概スレてるつもりだったが気持ちよく負けたぜ! デビュー単行本の時からツタ作品は(大小の差はあれど)読者側の思い込みや想像を気持ちよく裏切ってくれて好き。 そして、薄ぼんやりとした暗さを感じる時があるのも好ましい。

『ドント・クライ~』 飄々と切々と。 何だかトボケてておかしいのに胸に迫るんだよなあ。 カッコ悪いことはカッコいいって、西田さん描く男たちを見てると思う。 オヤジのくたびれ具合もGOOD。 そんなオヤジが恋にうろたえるのも大変よろしい。

『愛くらい~』、『雨寅』 BL界にゴマンといるツンデレ。 もはや読者はちょっとやそっとのツンデレでは満足できない。 依田さんはずーっとツンデレを描き続けているのに磨り減ったり薄まったりといった感が全然無い。 単なる萌えのツールではなく、そのキャラがお話の中でちゃんと生きてる人物として描かれているからだと思う。 恋に夢中なのもいいけど人間はそれ以外の活動無しには生活できないからね。 『雨寅』は恋語りと彼らの日常が分かちがたく表現されているところが素晴らしい。 私も素数で口説かれてみたいものだ(有り得ん!)。


【ブレイク賞】
   山中ヒコさん <『王子と小鳥』 、『丸角屋の花嫁』>
初商業単行本であった一昨年の『初恋の70%は、』も、きゅううーっとなる可愛いお話で光るものを感じさせてくれた。 サイダーみたいな甘さ爽やかさがあったが、力強い作品が多い中にあっては埋もれた形となりベストにまで上がってこなかった。
が、今年の2冊はそれぞれに意外性があり、『初恋の~』では見逃していた台詞回しのセンスの良さも無視できないものに。 一気に駆け上ってきた新星の印象が強い。 文句なしの私的ブレイク作家さんとなった。


【続きが早く読みたい de 賞】
『逆視眼』1巻 石原理
『幾千の夜』第一夜 木下けい子
『恋する暴君』5巻 高永ひなこ
『憂鬱な朝』1巻 日高ショーコ
『花は咲くか』1巻 日高ショーコ
『兎オトコ虎オトコ』 本間アキラ
『満員御礼』上巻 真生るいす
『坂の上の魔法使い』 明治カナ子
『ほんと野獣』1~2巻 山本小鉄子
『チュチュンがチュン』1巻 山本小鉄子

続きが読みたいあまり掲載誌に手を伸ばしそうになるのがこの10タイトル。
とにかく今後の展開が物凄く気になる。 どれも将来のベスト候補かと。
ああもう一刻も早く続刊カモーン!


【企画賞】
『さようなら、と君は手を振った』 深井結己(原作:木原音瀬)
『茅島氏の優雅な生活』 麻々原絵里依(原作:遠野 春日)

人気の小説をコミカライズするというのは安易な企画と嘲笑されるか、原作とは違った面白さを引き出したと称賛されるか。 成功の可否は、どの作品をどの作家に任せるか、に依るところが大きいと思う。 そういう点でこれは編集さんの役割が大きい。
当該の二作品は作家の選択において両極に位置する。
片や旧版・新版とも原作のイラストを担当しイメージに差異の無い『さよなら、と~』。 木原さんのアクの強さに負けず原作小説の時から分かち難い雰囲気のあった深井さんの起用は他に道が無かった、ともいえる。
片や旧版・新版もそれぞれイラストレーターが違ううえにコミカライズ担当者も違った『茅島氏~』。 こちらは生臭さの一切無い麻々原さんの起用によって、原作の浮世離れした雰囲気を更に強化した形となった。
二作品とも、それぞれ面白く読めたというところが、コミカライズという手法の妙である。


<以下、リストアップしながら泣き泣き削った作品>
   『椿びより』 イシノアヤ
   『ULTRAS』、『作品ナンバー20』 えすとえむ
   『喪服のディナーパーティ』 神楽坂はん子
   『日曜日に生まれた子供』 紺野キタ
   『ダブルミンツ』 中村明日美子
   『Gad Sfortunato』 basso
   『極東追憶博物館』 遙々アルク
   『晴れたる青空』 深井結己
   『耽美主義』 本仁戻
   『パパがあいしてる』 吉池マスコ
未練ですね、未練です……(涙)。


ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
ダラダラ長くて読みづらかったですよね、ゴメンナサイ。
09年もコミックは豊作でした。 幸せ!
今年もたくさんの良作と出会えますように……!!



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