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   ill.佐々木久美子/二見書房・シャレード文庫(2007.03)

【あらすじ】
大学助教授の甲田尚臣(攻)は、気まぐれから声を掛けた美貌のサラリーマン・最首頼久(受)の魅力に嵌まり交際を申し込む。思い掛けないOKの返事、その後の同居生活と一見ラブラブモード全開のようだが何かがおかしい、何かがズレてる?―――


このところ私にとっては「微妙」だった鳩村作品ですが、これはキたわよ!(といっても初出の雑誌掲載は1年前なのですが)
鳩村さんお得意のお仕事描写は今回は抑え目ですが、不満は感じません。なによりキャラの設定と、会話に絡ませた情景描写がいいです。

攻の甲田(遊び人だった理由はちょっと説明的だけど納得できる)は頼久と出会って初めて「本気の恋」に陥る四十一歳アゴ髭オヤジ。が子供っぽいところもありなかなか可愛い、おまけにアゴ髭はHシーンでグッジョブ!してくれます。
更に、受の頼久はまさしく正統派ヒロインと呼びたくなる美味しいところを詰め込んだキャラです!
17歳で両親を失い7歳の双子の弟妹を抱えて頑張ってきたので家事全般が完璧であり、人の面倒見もよくて会社では出世頭。優雅な身のこなしの和風美人にして、家庭の事情で自分のことは二の次にしてきたので恋愛感情や欲望といったものが封じ込まれてる「眠り姫」状態の三十三歳、とーぜん処女!
それでいてこの眠り姫、エロ方面の才能も豊かだったらしくHにおいても遊び人であった甲田の方が翻弄されています。

この眠り姫がなぜ会って間もない甲田と「おつきあい」する気になったのかは一読してご自分で確かめて欲しいです。私は「それはおかしいです」とツッコミを入れてました。他にも恋に目が眩んだ甲田とのズレたやり取りが続きます。が、なぜ姫がそんな思考に至るかを知ると今度は胸の奥が締め付けられました。

やがて姫も目覚めの時を迎えますがそれは王子様のキスで、というわけじゃありません。LOVEゆえの自力です。故に目覚めた後の姫は或る意味、最強です。ヘタレ王子(?)甲田は完全に尻に敷かれてる状態となりますが、本人が大絶賛の惚気を滔々と述べているのでよろしいんじゃないでしょうか(笑)。

元々ちょっと地味め(?)なコメディが好きなので評価が甘いかもしれませんが、私は気持ちよく読めました。



 [追記]

共同企画【春の鳩ぽっぽ祭り】(2007.4.5)に参加しました。そちらも是非ご覧ください。


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