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何事でも“最初”って印象深くないですか?
以前の記事でも触れたけど、最初の体験(それがどんなことであれ)が個人の嗜好とか行動原理について与える影響って結構大きいと思う。
で、ちょっとしつこいが初めて「萌え」を自覚した(当時はこういった概念が無かった)『ジョカへ・・・・・』について、もう少し語らせてください。というのも、
もっとこういう話が読みたーーい!!
5月30日付の記事で私は叫んでいましたが、“こういう話”とはあたかも「男の子と男の子が妙に仲のいい話」すなわち『ジョカへ・・・・・』でも男の子同士が仲良くしている話かと、未読の方の誤解を招きかねない事に後から気が付きました。本当に鳥頭で申し訳ありません!(泣)

『ジョカへ・・・・・』は三回に亘って雑誌に掲載されました。以下、
<Part 1>は子供時代の話~ソランジュ(♀/元シモン・♂)の登場、まで。
<Part 2>ソランジュの出現による周囲の動揺~彼女がシモンだとジョカが気付く、まで。
で物語は<Part 3>で一挙に展開し、読む人によって解釈の分かれる同時に作者の優しさを感じるラストで終了する。枝葉に捕らわれ過ぎなければ「幼馴染の純愛ロマン」として充分堪能できる作品なのです。
主人公ジョカ(女子!)は、シモンが既に死亡しているのだからと泣く泣く彼を諦め、ジャン・クロードと結婚しようとしている。が、心の中のシモンは消せない。一方シモンは薬で染色体が変えられたからといって心までは変わらないと、今もジョカを深く愛している。帰ってきたのもただただ彼女の幸せに輝く笑顔が見たいゆえ。
ほーら、美しいロマンスでしょう!

ところが私は、本来ジョカとソランジュの緊張感を高めるためのスパイス的役割であるジャン・クロードに、もっといえば彼の感情の揺れに気を取られたわけです。
(以下は作品のキモではなく個人的なキモの紹介、クドイです!)

彼は「お屋敷のボンボンで女の子に優しくお勉強も出来て背も高くいつもリーダー」で紳士であろうとする余りちょっと優柔不断。ジョカへは幼い時よりずっとアプローチしシモン亡き後は慰め支え続けて、ようやく婚約にこぎつけた。そんな彼がソランジュをひと目見た時からグラつきだす。
単に美しいから?
――「きみは朝からぼくを艶なる目で見つめすぎたジャン・クロード・ゾラ」(ソランジュ)
――「翠緑色の目/細くて長い銀の糸/だれだってしばらく目をとどめていたくなる/そうだ/ただ目を/目をとどめるだけなら」(ジャン)
ノン、ノン!
――「こわいんだ…/なんだか早く自分を決めちまわないと―/なんだろうソランジュを見ると感じる/初めて聖堂でマリア像を見たあの一種の戦慄にも似た/そうだ/あのときの一種の感動にも似た/あのなつかしい」(ジャン)
おお!?コレワナンデスカー? わくわく
そこにシモンの親友だったピエロが「ソランジュはシモンだ」と言い出す。動揺したジャンはソランジュに「シモン」と呼び掛ける。
――「生きてるはずないんだ/小さいころ死んじまったんだ」(ジャン)
涙するジャンの額にキスするソランジュ。
ぼんやりするジャンにジョカが声を掛けても
――「ソラン…!?」(顔を赤らめたジャン)
――「ああジョカ…/ごめん/ソランジュかと思って」(ジャン)
ここに至ってジョカはジャン・クロードがソランジュを愛していると思いだす。同時にソランジュはシモンではないか、とも疑い始めている。
ジャン・クロードの混乱も深まる。
――「シモンに似たソランジュ/愛すべきジョカ/愛すべきジョカ/ソランジュ――/愛すべき――/愛すべきソランジュ!!」(ジャン)
きゃーーー!!
真実の一端が明らかになり姿を消す前に、ジョカを幸せにしろとジャン・クロードに告げに来たシモン(=ソランジュ)を見送り
――「なぜソランジュでいなかった/なぜソランジュでいなかったシモン!!」(うつ伏すジャン)
ああ、やっぱり!わかってたクセに!!
自動車事故を起こしようやく目覚めたジャンにピエロが言う
――「きみにとってもぼくにとっても彼はソランジュでいてほしかったけど…」(ピエロ)
ええーーっ!?親友じゃなかったんかい!!

……などとリアクションしながら読んだわけですね。
しっかし「シモンなのか!?」「なぜソランジュでいなかったシモン!!」と眉間に縦ジワ寄せて悩み苦しむオトコにコーフンした子供って…!
そうです、もっと読みたいと思ったのも萌えを感じたのも悩む男、苦しむ男の姿なのです。この原体験は今もずーっと引き摺っていて登場人物が悩めば悩むほど、苦しめば苦しむほど「もっと悩んでよくってよ!」「もっと苦しんでよくってよ!」とほくそえむ……S?(ちょっとイヤ…)
登場人物(女子は除く)が悩みに悩んで事態が混迷していく、昼ドラ的BLを愛するドロドロマニアの原点はこれかもしれません。
あ、爽やかなお話や可愛いCPだって好きなんですよ!言い訳にしか聞こえないかもしれませんけど…。


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