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  1~2巻/幻冬舎バーズコミックスルチルコレクション(2005.08~06.02)

【あらすじ】
高校最後の夏休み、受験勉強に飽きていた陽は一人旅をする朔夜に出会う。二人は意気投合し、陽の家に滞在することに。しかし陽が無理矢理抱いた事により二人は決別してしまう。
10年後、偶然の再会に動揺する朔夜。陽のことをずっと恨んでいた筈なのに自分でも持て余すこの気持ちは何なのか。
微妙な距離のまま、2人の新しい関係が始まった――

何年経ってもあの夏の楽しかったひと時が忘れられない、ってことあるのでしょうか?
それが若過ぎて自分でもコントロール出来なかった恋の思い出なら尚のこと……、なんでしょうね。
いや、私にはそんな甘酸っぱい思い出は無いんですが、この作品を読むとその度に「あひー」とか「うほー」とか変な声を出して身悶えちゃう!のは何故なのか(笑)。
要は「恋のジリジリ感・モヤモヤ感、時にカァーッと来る感じや、きゅーんとする感じ」まで味わえちゃうんですよ。自分には無かった「あの夏」を追体験(きゃっ!)出来ちゃう。
そのうえすっごく面白い!!
でも単純にオススメ出来ないんです、一言(?)おことわりをいれとかないと。
それは、線が荒いこととか、キャラの見分けがつき難い箇所や状況が分かりづらいシーンがあったりすること、一部の場面の転換が唐突なところ、など等……え、クドイ?
ハッキリ言っちゃいましょう、「……ちょっと下手」なんです(ああ、言っちゃった)。
絵柄も「物凄く下手に見える絵」(ゴメンナサイ!)。正直このくらいの画力の人はざらにいるのだけど、最近の人は綺麗に整えるのが巧いので目立っちゃうのだと思います。
昨今のBLコミックには美麗な絵に酔う・萌える、といった面が強くなっている気がするので、そういう傾向が強いと自覚されている方はまず読めないでしょう。
多少BLのテンプレートから外れていても、なんだか分かんないところがあっても、とにかく面白いものが読みたい!という方にこそ強力オススメいたします!!

この作品ほど私にまんがの面白さとか巧さってなんだろう?と考えさせられたものは(BLコミックの中では)ありません。作者は既に一般商業誌で活躍されてらっしゃるにも関わらず、或る日突然天啓を受けた如く「初めての」「BL漫画」を出すあても無いのに描き出したそうで、
   「寝食忘れ3ヶ月描きまくった。
    こんな幸せ他にないと思った。」
と、1巻のあとがきで書いてらっしゃいます。その言葉に大いにうなずける“勢い”が作品にあるのです。キャラ達の「おれを外に出してくれ!」と訴えが余程強かったのでしょうね。
この感覚に近いものを遠い昔に読んだことがあります。そちらは小説、と媒体は違いますが「稚拙さよりも書き(描き)たいという情熱が勝った」作品、という共通項を感じます。
(以下はネタバレ気味のおしゃべりです)
主人公のひとり、陽というキャラクターが面白い。大した努力もせずに成績も良く(医者志望でホントに医者になる)、腕っ節も強く、調子もいい。同級生からも(色々な噂が)「ホントでもおどろかないね」と言われてしまうような奔放なタイプ。ごく身近な者には扇情的・露悪的なことを言いながら、「ウチの近くにもこんなお医者さんがいてくれたら」と思わせるような優しく親切な医師でもある。
更に朔夜と知り合うより前から肉体関係コミで付き合っている和高という存在もいる(陽と和高の馴れ初めは1巻収録の『迅雷ラプソディ』で描かれている)。朔夜にも惹かれるが、和高も捨てられない。捨てられないというより和高は和高で「大切な人」なのだ。
こう説明するとBLにはありがちな鼻持ちならないスーパー攻様みたいだが、描かれている姿はどこにでもいそうな茶目っ気たっぷりな若者といったふう。またセリフがいちいち私のツボに嵌まるのだ。
例えば朔夜との再会時、
 「あやまらせてくれよ
  泣き顔に先走りつけてゴメン / 乳首 指と舌でねぶって尖らせてゴメン
  内股とか吸い上げてゴメン / 力ずくでねじこんで
 (その時つけた鎖骨の傷痕に触れて)
  傷 つけてゴメン」
フザけるなーー!でしょ?(笑)

それから和高も私のお気に入り。
大きな分類では健気受(メガネ属性)に入るのだろうけど、チラリとブラックな面を見せたり人生の鬱屈を覗かせたりして物語に奥行きを与えてくれる。彼に執着するカブの存在もいい。

で、肝心の物語の決着なのだが、これで終わりなのでしょうか?
終わりといえば終わりだし、この先続けるとなると私の大好物「ドロドロ愛憎劇」になってしまいそうな予感がする。大好物なのだからウエルカムと言っても良さそうなものなのに、ちょっと躊躇するのは1・2巻のお話がとても好きだから。でも続きもスッゴク読みたい!
全て書き下ろしゆえ次がいつになるのか、もう無いのか分からずに苦しんでます。
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